日本物理教育学会
日本物理教育学会
The Physics Education Society of Japan

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学会について

会長挨拶

研究に基づいた物理教育の刷新へ

日本物理教育学会は,物理教育の振興を目的として1952年に設立された,日本学術会議の登録団体です。会員の多くは高等学校,大学の教員,学生ですが,小学校,中学校等の教員,研究所・企業勤務の方など,幅広い会員層を有しています。  物理教育は物理学の発展と表裏一体の関係にあり,その歴史は古いものです。しかしながら,物理教育が研究分野として確立されたのは20世紀後半で,研究分野としては極めて若い分野といえます。物理教育研究は,特に21世紀になってから大きく発展し,他の物理の専門分野と同様に,定量性,再現性,予言性を有する研究成果が急速に積み上げられてきています。  物理教育研究により,生徒・学生の概念理解度や授業効果等が定量的に比較できるようになりました。それまでは,どこで生徒・学生がつまずくのか,教育効果の高い授業法とはどのようなものかといったことは,経験を積まなければ獲得できませんでした。しかし,授業での知見を研究として積み上げ,発展させていくならば,研究成果の応用として, 新任の教員でも経験を積んだベテランの教員と同等以上の授業を展開することが原理的に可能となるはずです。さらには,長年にわたり解決の糸口が見えていない理科離れ,物理嫌いに対する打開策を研究によって見出し,物理を万人に愛される教科へと変容させることも決して夢ではありません。  本学会が核となって,物理教育に関心のある方々すべての力を結集し,この夢の実現へと歩みを進めていきたいと思います。是非,ご協力をお願い致します。

会長 新田英雄
2021年より

日本物理教育学会の沿革

1952(昭和27)創立(創立日:昭和27年11月3日,母体は物理学会・科学教育委員会)
初代会長は藤岡由夫(1964まで)
1953(昭和28)物理学会の会場に於いて日本物理学会と共催でシンポや原著講演会の開催
(以下物理学会の度に開催し現在に至る)
「日本物理教育学会誌」第1巻1号発行(以下毎年4―6号発行)
1961(昭和36)ハーバーシヤイム博士他を招聘しPSSC講習会を開催
1964(昭和39)PSSC実験器具(日本製)検定委員会発足
1965(昭和40)第2代会長 大塚明郎就任(1986まで)
大阪支部発足
1967(昭和42)応用物理学連合講演会を構成する学会としてシンポや原著講演会の開催
(以下春季の連合講演会の度に開催し現在に至る)
1968(昭和43)ルイス博士他を招聘してナフィールド物理講習会を開催
1969(昭和44)北海道支部発足
1971(昭和46)ホールトン博士他を招聘してプロジエクト物理講習会を開催
物理実験機器委員会発足
1980(昭和55)物理教育用語委員会発足(1984年「用語集」刊行)
1984(昭和59)第1回物理教育研究大会を開催(以下毎年開催)
1985(昭和60)東北支部発足
1986(昭和61)物理教育国際会議を東京で開催
1987(昭和62)第3代会長 吉本市就任(1988まで)
第1回日中米物理教育国際会議(ハワイ)に参加
第4代会長 霜田光―就任(2005まで)
1991(平成3)第2回日中米物理教育国際会議(静岡県)に開催
1993(平成5)会長声明「理科教育の危機を訴える」
1994(平成6)大阪支部は地域を拡大して近畿支部に発展
1996(平成8)新潟支部発足
1997(平成9)ICEC news letter(英文)刊行(以下毎年刊行)
2002(平成14)50周年祝賀大会を開催
物理教育四国連絡協議会発足
2006(平成18)第5代会長 有山正孝就任(2007まで)
物理教育国際会議(ICPE2006)を東京で開催
中国連絡会発足
2007(平成19)中国四国支部発足
関東地区連絡会の発足
2008(平成20)第6代会長 高橋憲明就任
2012(平成24)学会監訳書『科学をどう教えるか-アメリカにおける新しい物理教育の実践』刊行
2013(平成25)九州支部発足
2015(平成27)第7代会長 村田隆紀就任(2020まで)
2021(令和3)第8代会長 新田英雄就任(現在に至る)